最近、物理学を勉強しています。物理学的アプローチで経済を分析できるという学問に出会ってから、これは楽しそうだし経済学をド直球で勉強するよりも信頼性と汎用性が高いと感じたからです。
管理人は経済学部出身ですが、経済学について信頼を寄せることが出来なかった人間です。マルクス経済やマクロ経済などが役に立ってたら日本はこんなにデフレは続いていないしバブル後もそこそこ経済は良くなっていただろうという先入観からです。(経済学専攻している人に怒られそうですが
経済学は実験や検証が疎かになりがちでは?
物理学が物体を実験にすることが出来るのに対して、経済学は実験が中々できないというのが、ネックなのではないかと感じます。そのため、経済学では仮説やモデルが先行になりがちでその検証がなされている印象がありません。
経済物理学はこの点、データを集めまくって反証を加えることが出来るとされています。その一例として経済学では裁定取引機会というのが存在しないというのが主流ですが経済物理になると裁定取引機会は数秒から十数分の間であれば存在するという結論を出しています。
経済学は生まれてこの方、主流となっていた仮説をその学問内で反証し検証する姿勢がなかったのではないかと考えてしまいます。
参考:経済物理学(エコノフィジクス)の発見 高安秀樹著
経済学は日本経済の処方になっているのか
2012年から始まったアベノミクスですが、管理人も当初は期待をもっておりました。また、アベノミクス開始後の求人率も回復しそれに乗じて就職が出来た口です。そのおかげで、アベノミクスと呼ばれるリフレ政策に一定程度の信頼はあります。
しかし、2022年現在、世界ではアベノミクス以上に経済成長をしている国が存在しているのは事実です。アベノミクスでは日本の国力を維持あるいは発展させるという成果までは至っていないのではないかというイメージです。
日本経済に求められている処方はもっとこれまでの経済学では説明しきれない何かが必要なのではないかという印象を最近は持ちつつあります。だからといって経済物理学がそれの処方になるとまでは考えていませんが別の視点を提供してくれる良い素材だと考えています。
経済学への今後の期待
しかし、今後は経済学も様々なデータが集められるようになったおかげで発展できるのではないかという期待はあります。ひと昔前ではプログラミングをして手軽にAPIを叩けば世界の株価が得られるなんて考えられないことでした。管理人はpythonを仕事でも遊びでも使いますが、pythonを使うと世界の株価はもちろん、マクロデータやweb上のデータも引っ張ってくることが出来ます。
このように現代はデータ収集に即時性かつ多量のデータを取得することが出来るようになったので、政策効果を図ることは昔より容易になったと考えます。
個人投資家が経済データをもとにトレードシステムを組んでリターンを上げることが出来る時代です。経済学を専門とする人たちが出来ないわけがありません。
今後、IOTというもののインターネットが発達すれば私たちの商行為のデータ化もしやすくなるとなると考えると生のデータを使った研究はどんどん発達していくだろうと期待できます。
まとめ
管理人はこれまでの経済学に一定の猜疑心をもって勉強していきたいと考えています。モデルとして便利であるかもしれませんが、だからといって現実を忠実に再現できているとは思えないからです。忠実に再現できていたら経済学を勉強すればお金持ちにも貧乏になる国もないでしょう。
しかし、今後の経済学はこれまで以上に学際的に取り組む価値のある分野だとも考えています。そしていつの日か物理学に負けずそしてお金のやり取りで国ぐるみの失敗がなくなることを願います。
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