プロの投資家はどのくらい、企業への調査をしているのか。それは個人でも可能なのか

投資について勉強してきた人からすれば、本での勉強は抑えてあとは企業を調査しまくることが大事です。個別企業への投資については、ほとんどの本が同じようなことしか書いていません。すなわち企業価値が上がる会社の見分け方です。将来に渡って企業のファンダメンタルズ分析を謳った本はこれまでの本の薄増しでしかないでしょう。新しく出版される本で聖杯を待ちわびるよりも、今すぐにでも企業への調査を日課とすべきです。

プロの投資家は時間のほとんどを企業の調査に回している

プロの投資家も、投資の勉強よりも実際の企業の調査をしたり、企業を理解するにあたって必要な知識のインプットに努めています。いつまでもPBRがどうだとか、PERがどうだとか理屈をこねくり回しているわけではないのです。彼らは企業の事業環境や強み、競合相手の理解に血道をあげているのです。そこまですることによって、情報を洗い出すことで企業価値を見出すことが出来るのです。

どの程度調査をしているのか

個別企業への投資、すなわちストックピッカーと呼ばれるアクティブファンドになるわけです。日本で信頼できるアクティブファンドに奥野一成氏率いる農林中央金庫グループ傘下のバリューインベストメンツ株式会社があります。バリューインベストメンツの運用金額は2009年の60億円から、2018年には2700億円になるまでに拡大させ、運用成績も日本株で毎年14%程度(TOPIX成績の8%以上)の成績を誇ります。

そんな、奥野一成氏はどの程度、会社の調査をしているのでしょうか?日経新聞の特集によれば、一つの企業につき6か月間の期間を設けて調査をしているそうです。インターネット上の情報はもちろん、会社への取材も事欠きません。高収益が達成できる理屈が納得できるまで調査をされています。組織力と、信念があるからこその調査取材体制といえるでしょう。

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個人投資家ではどれだけ調査できるか

とはいうものの、奥野氏の場合は機関投資家です。ある意味で専業体制で時間を使えるわけですから、日ごろ本業を持っている個人投資家には参考にできないかもしれません。

そこで、個人投資家として最近有名になってきたZEPPY投資チャンネル運営者の井村俊哉氏の場合をここに紹介しましょう。井村俊哉氏は、60万円から始めた投資で7年で1億円を達成、そして現在は10億円近くを運用する凄腕の個人投資家です。

そんな、彼は経済ニュースのインタビューで1つの会社につき100時間かけて調査したり業界知識のインプットに充てていると答えられています。調査のコンセプトとして、その会社のフェアバリューに納得できるまで調査をされているとのことです。

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五月氏は、調査に加え過去の大化け企業の研究も

個人投資家の五月氏は企業の調査に加え、開示速報をすべて読み込んだり過去の大化け企業の研究も日ごろから行っているとyoutube上で答えられています。特に、日本ライフラインへの投資の際に、過去の大化け企業と日本ライフライン(47倍近く高騰)にいくつかの共通点が把握できたため、大規模な投資を実現できたと答えられています。

修行僧のごとく熱量を

管理人は、現在仕事以外には特に時間を持て余しているので個別企業の調査に専ら時間をあてています。苦痛でないかといわれると特に苦痛ではありません。というのも個別企業を調査するとその会社の歴史や他の会社にない強みなどが分かってきてパズルゲームみたいに感じられるからです。といっても、まだまだ上記の方々には熱量としては及びませんが。

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