個人投資家が企業の新規事業への参入を準備しているかどうかを確認するには?

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我々、一般の個人投資家は中々経営者からお話を伺うということはできない身分です。

そのため、その会社の次の新規事業への投資というのがあまり見えません。有望な事業へ参画をしているのに見す見すそのような機会を逃したくはないものです。

企業が新規事業へ参入を図っている兆候を確認する方法はあるのでしょうか?方法としては投資キャッシュフロー研究開発費を財務諸表上から確認する方法があります。

投資キャッシュフローとは

投資キャッシュフローとはキャッシュフロー計算書の内の一項目で、企業が設備投資をしたり、無形固定資産(ソフトウェア、今風で言えばアプリやwebサービスなど)を取得したりする反映される項目となります。

投資キャッシュフローは年次決算及び、中間決算(第二四半期決算)で確認することができます。

ただし、すべてにおいて新規事業へ投資しているというわけではなく、設備の保守や修理で新しく機械を買うこともあります。大きな工場やたくさんの設備を抱えている企業は常に投資キャッシュフローは常々動いているのです。

よって、その会社の業態を知ることはもちろん、それがオペレーション(通常の費用)なのかイニシャル(初期費用)なのか過去の財務諸表も遡って比率を出したりして調査する必要があります。

研究開発費とは

研究開発費とは、企業が新規知識の獲得や新しいサービス、製品の開発に要した費用のことを指します。こちらは、損益計算書の注意事項という項目から特定することが出来ます。

研究開発費はその会社の新しいサービスの創出においては避けて通れない費用なのですが、この時点で研究開発費に掛けたお金がビジネスとして回収できるかは定かではありません。

研究開発費は属する産業によって投入される金額に大きな差が出てきます。日本で一番、研究開発費が多い産業はすなわち製薬会社です。

会社四季報では研究開発費ランキングが掲載されます。将来の会社のサービスを新しく創出する活動にかかった費用ですので未来を重視する投資家にとっては非常に重要な指標です。

投資キャッシュフローと研究開発費の計上を確認したら何に使用されているのか別途調査しよう

IRが充実している会社であれば、どんな新規事業へ参入しているのか把握することが出来ます。

IRに乗っていなければ有価証券報告書にも研究開発費に関する情報が載っていることがあります。それでもわからなければ企業のIR部門への取材も考えるべきでしょう。

投資の成功が約束されているわけではないので企業の決算は定期的にフォローを

既存ビジネスでのらりくらりしているよりも、新規事業への参画を考えるほうが圧倒的に会社としては評価が高いのですが、それでも新規参入に失敗するというリスクはあります。

この点、外部の投資家はどうしようもできないのでその後も投資先企業の決算をフォローする必要があるでしょう。

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