ウォーレンバフェットはどんな情報を収集して意思決定しているのか

今やだれもが知っている投資界隈のレジェンドであるウォーレン・バフェットは、どんな情報を収集して投資の意思決定をしているのだろうか?彼はファンダメンタルかつバリュー派と言われている。バリュー派となると財務諸表やその指数だろうか?

バフェットの銘柄選択術という書籍でも財務諸表の指数が目白押しだったイメージがあった。そこから、バフェットは財務諸表を情報収集のメインとしているのだなと勝手に思い描いていたのだ。そして、それは半分正解で半分不正解だったのだ。初心者の人はもっとファンダメンタル分析は奥深いものだと理解したほうが良い。

  1. 財務指標だけの投資では結果、勝てずじまい
  2. バフェットは財務諸表をスクリーニングに活用し、そこを起点として調査を始める
  3. 業界のレポート、ユーザーへの聞き込み 
  4. 調査の結果が活きてくるのは少なくとも決算をどんどん跨いでその効果を積み増した時
  5. 投資家たるもの、ここまでの調査能力と保有スタイルの習慣に着けたい
  6. まとめ

財務指標だけの投資では結果、勝てずじまい

PERやPBRなどの財務指標で割安性を判断しても、あまり目覚ましい結果は得られなかった。それはそうだ。どんな愚鈍な会社でもPERやPBRはどんどん低くなる。大事なのはエクセレントなビジネスを持った会社が同業他社に比べてそこそこの値段で売られているのが大事なのだ。自分の本気度は、まだまだ甘くて、ひよっこだったのだ。当時は財閥系のゴム会社や化学セクターを買っていたが、既にバリューはアベノミクスで織り込まれ、投資家の評価も十分価値に反映されてしまっていたにも関わらず!

バフェットは財務諸表をスクリーニングに活用し、そこを起点として調査を始める

バフェットは、財務諸表を入念に分析する。だが、財務諸表から得られる情報だけで投資判断を下すわけではない。この点について私が誤って抱いていたバフェット像だった。彼は、財務諸表で得られた情報を起点としてさらに、掘り下げて調査を行っていたようだ。その調査の行きつく先は、定量的で表せない情報が、究極的に分解されてもはや定性的にしか表せない情報にまで分解している。

業界のレポート、ユーザーへの聞き込み

会社がIRとして発行している情報だけでなく、例えばアメックスへ投資を決定した時などは、アメックスユーザーに聞き込みも行っていたようだ。ここが我々ネット時代の投資家とは違うところだろう。手に入れられる情報は何でも手に入れたようだ。逆を言うと彼が良く言う自分の理解できないビジネスというのはこのような、情報が手に入れられにくい業界だったのかもしれない。もっと言うと、彼は未来の収益性を確信できるほどの情報がなければ投資に踏み切らないはずだ。

調査の結果が活きてくるのは少なくとも決算をどんどん跨いでその効果を積み増した時

調査した結果を活かして、投資をするのだ。するとその効果というのはどのくらいで現れてくるのだろうか?筆者の主観となるがすくなくとも決算を跨いでホールドすればするほどその効果は出てくるだろう。また、投資家の評価の水準がかわるのも決算を起点として発生することが多い。とくに、注目されていない銘柄ではそうだ。

投資家たるもの、ここまでの調査能力と保有スタイルの習慣に着けたい

今や、インデックスが幅を利かせており、ストックピッカーそしてそれほどパフォーマンスも良くない自分は肩身が狭い思いである。しかしながら、株式投資の醍醐味はやはりビジネスを理解して資金を投じることにあると思っている。

今後に繋げて

ウォーレン・バフェットを例にとれば財務情報は、企業調査の出発点にしか過ぎない。だが、大多数の投資家は果たして財務情報からさらに深堀した情報の調査をしているだろうか?そして納得できるまで調査を続けられているだろうか?私はこれまで出来ていなかった。しかし、他の投資家より優位性を備えるのであれば、業界紙や統計レポートなどをしっかりと読み込めビジネスをより定性的に理解できる投資家になろうと思う。

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