業績に垣間見える卵が先か、鶏が先か論

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しばしば、マクロな指標がもうだめだから、うちの会社も業績が厳しくなるだろう。景気の先行きが不透明だから、弊社の売り上げも落ちるだろう。というため息が聞こえてきます。投資家もアメリカの消費指数で先物が大きく揺れ動いたり、個別企業の株価が変動したりします。

だが、ちょっと待って欲しい。何かがおかしいとは思わないでしょうか?というのも、マクロな指標って個別企業の業績の積み重ねであるからです。つまり、「悪いマクロな指標が出た→だから企業の業績も振るわない」ではなく、「企業の業績が振るわない→だから悪いマクロ指標が出た」と考えるべきでしょう。

もっといえば、「企業の業績が降るわない→振るわない結果が集計される→だから悪いマクロ指標が出た」と細分化することが出来ます。

しかもマクロ指標はたいてい、タイムリーな情報ではありません。どちらかというと、毎日8時間働いている経理部隊が常駐している会社の方が業績のタイムリー性は高いでしょう。

つまり、何が言いたいかというと会社の業績が悪い理由にマクロ指標が悪いのを言い訳にしてしまう会社はほぼありえない。個人投資家もこの順序関係を軽視すべきではないと思います。

ここで一つスクリーニングとして会社が業績説明でマクロ経済を述べ始めたら除外しましょう。

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