【特効薬】株の含み損のメンタル崩壊を防ぐ 1つの方法と2つの知見

株式投資で、陥ってならないのは、株価が気になってしょうがなくなり冷静な判断が出来なくなることです。メンタルの崩壊は実はこのソワソワした感情から既に陥っているといいでしょう。実際のところ、ソワソワした感情は自分のメンタルが許容できる投資金額を既に超えちゃっているからなのです。往々にしてそういう方は資金の大半を一括で投資してしまっている可能性があります。

そこで、提案ですが個別銘柄でも「積立投資」を検討してみてはどうでしょうか?実は管理人も積立投資に切り替えようと思っていて検証をしていたところメンタル崩壊の予防につながる良い結果が得られたので皆さんと共有をしたいと思います。

検証する銘柄と検証期間

今回検証するのは日本を代表する2つの企業の銘柄、ソニーとトヨタです。

検証期間は2010年1月から2021年12月20日までとなります。

比較する資金投入法は毎月1株ずつ積み立てる方法と、スタートにどかんと全額投資する方法です。

この期間で毎月1株ずつ積み立てたとするとソニーは60万円投資することになります。対してトヨタは17万円の投資金額となります。

全額投資の場合もこの60万円と17万円で計算を行いました。

①ソニーの場合の検証結果

ソニーの場合、毎月積立した場合、リターンは2倍近くとなりました。対して全額投資をした場合は5倍近くのリターンを上げています。リターンだけ比較した場合は全額投資をした方がいいように思えます。

ソニーのリターンの検証結果をプロット 管理人作成

上の図は、それぞれの戦略のリターンを比較したものです。青は全額投資、オレンジは積立投資のリターンです。

上の図を見ると、青のチャートは起伏が非常に激しいことが確認できますね。起伏が大きいところはリターンが非常に高くなったり、あるいは評価損が生じていることが予想できます。なお、ソニーは初期は経営成績の低迷も相まって青のドローダウンが非常に顕著です。ドローダウンの時期は60万円の投資金額が17万円の評価額になっているのです。

皆さんはこのドローダウンに耐えられるでしょうか?管理人は耐えられません。大方、メンタル崩壊してしばらく株を休みます。

②トヨタの場合の検証結果

トヨタの場合、毎月積立した場合、リターンは70%のプラスとなりました。対して全額投資をした場合は150%近くのリターンを上げています。今回もリターンだけ比較した場合は全額投資をした方がいいように思えます。

トヨタのリターンの検証結果をプロット 管理人作成

上の図を見ると、これまた青のチャートの起伏が非常に激しいことが確認できますね。起伏が多いわりに利益が中々うわ抜けない局面も相場中ごろに登場しています。なお、積立投資の場合、全額投資のリターンがもたついている間、着々と積立によって利を増やしています。

積立はドローダウン時期のダメージを緩和する

2つの事例から積立の場合は株価自体、ドローダウンしたとしても積立の評価額のダメージはそれほどではないことが確認が取れます。特に投資金額のダメージに右往左往する方にとっては是非とも活かしてもらいたいポイントです。

積立は株価がレンジ相場を描いても利を乗せることがある

トヨタの事例を見てもらいたいのですが、全額投資のリターンがもたついている時期に積立投資は着実に評価額を伸ばしていることが分かります。これは安い時期に積み立てて購入した分の株が貢献している状態だと考えられます。全体相場が悪くなったとしても積立投資家は焦る必要がないのですね。

焦らず、右往左往せずに投資をしたい初心者こそ積立投資を

トレードが短距離走なら、投資はマラソンです。ドローダウンに陥るとメンタルが悪くなりと運用を辞めたくなります。しかし、積立投資であればドローダウンのダメージは限定的です。投資は長期的目線で行うとすれば積立投資はコントロールするべきことも少なく最適な戦略と言えるでしょう。

また、ドローダウンに陥ったとしても資金のごく一部が評価損になったにすぎません。将来に渡って時間を十分に分散して投資する計画を持っていれば一時のドローダウンに右往左往しなくなります。

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